シニア産業カウンセラーの資格

私が受けた試験は、シニア産業カウンセラーという資格です。
よく、「シニアのカウンセラー?」と聞かれます(笑)
そうではなく、「産業カウンセラーのシニア」です。

世間的にはあまりメジャーではないのですが、ここ数年「産業カウンセラー」の受験人数・養成講座の受講人数が右肩上がりで、認知が上がってきたこともあり、今後は受験する方も少しずつ増えてくるのではと思いますので、参考に私の受験対策について書いておきます。

シニア産業カウンセラーは、数年前まで「中級産業カウンセラー」という名称でした。
受験資格は、下記の3つのうちのいずれかです。
1.(初級)産業カウンセラーに合格してから3年以上たっており、向上訓練(現:シニアコース)の必要単位がすべて修得されている
2.人事相談やカウンセリングの実務経験が5年以上ある
3.心理系の大学院修士課程を終えている
私は1の資格で受験しました。


シニア産業カウンセラーの実技対策

シニア産業カウンセラーの受験には、「逐語記録」と「テープ」を提出します。

テープは、いまだに、アナログテープです。
いろいろ録音機械を試してみたのですが、中途半端な投資をするくらいなら、アナログテープのほうが使い勝手もよく安価なので、結局10年くらいテレコを使っています。

結局、提出がテープですから・・・。
録音事故はけっこう起こりやすく、するとセッションを何回もやり直すことになるので、使い慣れたものが絶対にいいです!

ベテランの先輩カウンセラーの方でも、逐語記録の書き方に慣れていないと、試験では損をしてしまうという話を聞いています。
私は、若輩ですが、なぜか逐語記録のコツというものを知らずに身につけていたフシがあり、よく質問されるので、ここに少し書いてみます。

逐語記録とは、カウンセリング場面の決まった時間数を一字一句、相槌も含めて全部記録に起こした文書で、本来は事例を勉強会や事例検討会に提出し、参加者で検討するためのものなのですが、まず最初のテープ起こしの作業たるや果てしなく膨大なのです。

私はかなり慣れてきた今でも、15分を精確に起こすのに、2時間くらいはかかります。
実際は、「セッションのどの部分を提出するのがいいか?」を吟味するため、ざっくりのレベルで50分まるまる起こすことが多いため、テープ起こしの見積もりはおよそ4時間程度です。
ここまででもかなり神経を使うわけですが、そこで力尽きてしまって、振り返りを簡単にするのは大変もったいないと思います。
作業はここで半分と思い、検討には翌日の4時間を使います。

逐語記録自体が正確であることは大前提として、けれどもメインはそこではありません。
試験で見られているのもおそらく、振り返りのセルフコメントです。

前述の通り記録を起こすのは、50分間のカウンセリングの中で一番山場だった15分です。
・クライアントさんに変化が起こった
・クライアントさんに気づきがあった
という場面です。
すなわちそれが、自分のカウンセラーとしての力量が一番表れている部分になります。
(このほかにもあるかもしれません)

試験用の逐語記録では特に、振り返りコメントの中でそのことが具体的に指摘できている必要があると思います。

つまり、そのセッションで何が起こったのかをきちんと把握しているかどうか、を表すのが大切なのです。
私は、カウンセラーの応答のすべてに、どういう意図があったかを力いっぱい書きました。
それがどのように作用したか、結果どういうプロセスを辿ったか。
カウンセラーのところだけでなく、クライアントさんの反応から感じ取れたことなども書きました。

どうして実技に通ったか、自分で振り返るとすると、振り返りコメントに魂を込めたからというのが結論です。

これは、試験の場合の逐語記録です。

実際のカウンセリング場面では、「何が起こったのかわかりづらい」または、「目に見える変化が訪れなかった」ということも当然たくさんあります。
逆に「カウンセラーとしてどう対応すべきだったか」を検討するために事例として記録を提出することのほうが多いです。

だからこそ試験用には、自分の実力の最大限が入っているテープを用意したいです。
でも、私のように実力はホドホドでも、振り返りコメントで合格点がもらえることもあると思うので、魂を込めることをオススメします!

シニア産業カウンセラーの学科対策

向上訓練・シニアコースは、年々充実し、必要単位も増えていっているので、早く受験するほうが有利だと思います。
3年かけてゆっくり単位をとれば、経費などが集中しなくてすみますが、個人的な感想としては時事問題が多く出るため、労働法をはじめとした法律や、各種心理療法の新しいニュースなどに触れる機会は、受験する年か前年に多く持ったほうがいいように思いました。

シニア産業カウンセラーは決まった教科書がないので、「これをやればいい!」という明確な範囲がありません。
なので、ふだん人事や産業保健に関わっている人以外は、学科の勉強は苦労すると思います。 過去問と、初級の教科書と過去問、協会から出ている演習問題などを全部やり、正解率を上げた上で、向上訓練・シニアコースの資料とノートを片っ端から見る、それしかないのです。

それと前年・前々年の範囲で変わった人事労務に関する法律については、全部チェックしておくほうがいいです。
労働法・安全衛生法・均等法など・・・。

私は、運よく合格した年の問題も、ほとんど確信をもって答えられたものがありませんでした。
こんなこと書くと、能力が足りていないのがばればれですが、本当に難しかったんですよ・・・。
なので、筆記試験の対策はたいしたことが書けません。

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